松原良香コラム“サッカー人”

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関塚隆監督

第3回 関塚隆監督

2月は取材の関係で、フロンターレに密着させていただく事になったので、宮崎キャンプ中は1次、2次キャンプを通して見せていただきました。やっぱり気になるのはこのチームの強さの秘訣と、関塚監督がどのようにしてチームを作り上げているのか、ということでしょう。

フロンターレを率いて今年で4年目になる関塚監督ですが、就任当初J2にいたチームを見事1年目で昇格させ、J1最初のシーズンは8位。そして咋シーズンは2位で終えました。今年の開幕戦となった鹿島との試合では、フロンターレの良さである抜群の攻撃力を残しつつも、課題であった守備面でもチーム戦術が上手く機能していて本当に素晴らしかったです。これだけコンスタントに結果を出していく事は容易ではありませんし、何よりすごいのは「メンバーがJ2にいた頃から変わっていない」のです!

キャンプ中は、選手、現場スタッフ、メディカルスタッフ、フロント、社長に至るまで、ほとんどのフロンターレ関係者とお話させていただき、おまけにミニゲームまで特別に参加させていただきました。社長まであんなに元気にプレイされるのは本当にビックリしました。選手だけでなく、グランドへみんなが入ってサッカーを楽しむ。この「チームとしての雰囲気」は最高でしたね。

関塚監督は練習中、選手を褒める事が多いような印象を受けました。関塚監督が何を言っているのか、ずっと耳を傾けていましたが、叱責する事は一度もありませんでした。逆に「グット!ナイスプレイ!」と選手に対して褒める言葉の方が多かったし、そこを強調しているように見えました。やはり人間は褒められれば嬉しいものです。褒められる事によって自分が持っている能力を出し切り、練習の質も上がる。練習の質が上がることによっ、必然的に試合では結果が出る。関塚監督の、「褒める」という行為は、フロンターレが良い結果を残していくための重要な要素の一つであるように思います。

チームが一丸となり、現場とフロントがうまくまとまっています。例えば、ファンに対しても気さくにサインに応じたり、写真を撮ってあげたりと、ファンやメディアとの壁を作らない。誰とでもちゃんと話をしてくれる。だからファンは応援したくなるし、このような雰囲気を作る事がグランドにも反映されているんだと思います。事実、フロンターレのファンは増えているようです。

今年の目標は?と質問を投げかけると、皆が口を揃えて「昨シーズンは2位で終わっているので、やはり優勝が目標!」との答が返ってきます。ですが、その目標を達成するために足りない部分として、戦力的に十分とは言えないということが挙げられます。つまり、まだレギュラーと控えの選手の差があるように感じるのです。現有戦力で目標を達成するには、以下の事が必要になってくるでしょう。

1)カードをもらわない。(選手層)
2)ACLもあるのでコンディショニング。(ケガ、体調などの自己管理。)
3)代表選手は現在3名いますが肉体的、精神的にもかなりハードになってくると思います。(自分自身のコントロール)
4)自分たちのサッカーをする。

関塚監督を信じ、自分たちを信じて戦うことが一番でしょう。開幕戦を見ましたが、非常に面白いゲームでした。自慢の攻撃力は健在ですし、ジュニーニョとケンゴのホットラインは見ていて楽しい。さらに、セットプレイでは3バックが上がって行きJ屈指のヘディングの強さを出せる。若手ではオリンピック代表の谷口がアグレッシブさという持ち味を発揮していました。守備面でもキャンプで練習していた、相手を挟み込むところと、ボールを奪うタイミングが良かったし、ボールをしっかりと繋いで、奪ったら皆が動き出すという連動性が見えました。

開幕戦だけを見ると優勝の可能性は十分あるように思います。優勝目指して頑張ってください!

2007年3月


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