松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

柱谷哲二さん

第28回 柱谷哲二さん

12日の日曜日に山梨県甲府市で行われた「TAKE ACTION」のエキシビジョンマッチ(ヴァンフォーレ甲府戦)に出場しました。

TAKE ACTION FC(代表OBによるチーム)の監督を引き受けてもらったのが、昨季まで東京ヴェルディを率いていた柱谷哲二さんです。哲さんにお願いしたのはボクです。監督としての力量はもちろん、人間的に尊敬できる哲さんにぜひやって欲しかったからです。

前半30分すぎ、絶好のボールが来ました。しかし、パスをしてしまいました。ゾノ(前園真聖)たちから「何で打たなかったんだよ」と責められました。後半にヒデ(中田英寿)からのボールを決めて一点は取ることができました。しかし、悔いの残る試合(1-3)でした。

試合が終わった後で哲さんが笑いながら声を掛けてきました。
「お前が前半に決めていたら、試合の流れは変わったな」
「そうですよね。本当にすいません」
頭を下げるしかありませんでした。ただ、こうも言ってくれました。
「後半はうちのペースだった。お前が点を取ってくれたのが大きかった」

打ち上げの席で哲さんといろいろな話をしました。この日の試合、日本代表に至るまで−。
「残念ながら、今の日本代表には、人材が揃っていない。特にセンターフォワードがいない。もっとも、これはすぐに解決できる問題じゃないだろうね。育成レベルからの問題だよ」

−正直、今の日本代表を見ていて面白くないと思います。どうしたら改善されると思いますか?
「バイタルエリア(※用語解説)からの突破を増やすことだね。サッカーは、ドリブルとパスの組み合わせが大切なんだよ」

−パスばかりつながっています。
「その通り。ドリブルをもっと増やすべき。あとはサイドからのクロスボールも少ない。(相手ゴール前の)真ん中の位置に良いセンターフォワードがいないということとも関係あるだろうね」

哲さん率いる東京Vは今季、J2に降格しました。降格の最大の原因は、フロントが選手を揃えることができなかったことでした。Jリーグでは、外国人選手の出来が成績に直結します。しかし、東京Vは終盤の数試合、助っ人がいませんでした。これでは戦えません。

−まだ現場やるんですか?
「当たり前だろ。もっと勉強したいんだ。サッカーは奥深いよ」

 哲さんが熱く指揮する姿をまた見たい。ボクはそう思っています。

※【バイタルエリア】
ペナルティーエリア付近のDFとMFとの間のスペース。ゴールにつながるラストパスの基点となる重要なエリア。

このコラムは、4月17日発行の日刊ゲンダイに掲載されました。
今後、松原代表の連載が月二回で「日刊ゲンダイ」に掲載されます。乞うご期待。

2009年4月


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