松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

藤田俊哉さん

第30回 藤田俊哉さん

元日本代表MFの藤田俊哉さんは、今季からJ2のロアッソ熊本に移籍しました。
磐田、名古屋、オランダ1部のユトレヒトでプレーした実績ある俊哉さんがJ2のクラブと契約したことは、驚きをもって報じられました。

―俊哉さん、正直に言って、J2に抵抗感はなかったんですか?
「なかったと言うと嘘になるね。もちろん、J1でやりたかった。頼み込めば、J1のチームでも契約してくれたところがあったかもしれない。でも、それはしたくなかった。やはり必要とされているところでプレーしたいからね」

―それでJ2に。
「自分にとって一番大切なことは何か? 現役でサッカーを続けることだった。するとJ2に抵抗がなくなった。J2がどんなところか、見てみたいとも思っていたんだ」

―ただ、熊本はJ2の中でも歴史が浅く、決して強くないチームです。
「その通り。セレッソ大阪などのJ1経験のあるクラブとは違うよ。まだJ2に上がって2年目のクラブなんだ。今は積み上げて行かなくてはならない時期なんだよ。だからこそ、プレーすることの責任を感じている」

俊哉さんは僕よりも3つ年上です。僕が中学生の時、地元の静岡であった中高生合同合宿で一緒になり、可愛がってもらいました。
ボクは94年にジュビロ磐田に入団。同じ年に筑波大を卒業した俊哉さんも磐田入りしました。
中盤でゲームを組み立てられ、点も取れる。万能型の選手です。
人間としても、チームをまとめることが出来、どこのクラブも欲しがる選手でした。

オフトが磐田の監督だった時、ボクは嫌われていたようでした。
ある試合で点を決めても、次の試合では控えに回されるのです。
次第に腐っていきましたが、いつも俊哉さんが「気持ちを切らせるな」と励ましてくれたことを覚えています。

俊哉さんが残念に思っているのは、日本代表に定着出来なかったことでしょう。
ただ、2004年中国アジアカップを制した時、監督だったジーコは出場機会の少ない俊哉さんたちが、チームをまとめてくれたことに感謝していたそうです。

―今の日本代表についてどう思います?
「技術レベルが上がっているのは間違いないね」

―個人的には、あまり見ていて楽しいとは思えないのですが。
「そうかな? ボクは見ていて楽しいよ。確かに決定力はないけど、それは世界中、どこの国も同じでしょ。今のプレッシャーの厳しいサッカーでは、そんなには点は入らない。岡田監督の下、安定したサッカー、日本のサッカーをやっていると評価しているよ」

経験の豊富な俊哉さんが、どうチームの礎を作るのか。ロアッソ熊本のサッカーに注目です。

このコラムは、5月15日発行の日刊ゲンダイに掲載されました。

2009年5月


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