松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

グスタボ・フェリンさん

第43回 グスタボ・フェリンさん

ゲンダイ読者のみなさま、お久しぶりです。
指導者S級ライセンスの取得もあり、ご無沙汰していました。
今年はW杯イヤー。次々とサッカー界のキーマンを直撃していきます!

今回はウルグアイ人監督のグスタボ・フェリン。
03年にウルグアイ代表が来日し、日本代表と対戦したときの代表監督でした。
02年、ボクはグスタボが監督をしていたクラブ、デフェンソールでプレーしていました。
1月中旬からウルグアイを訪れ、久しぶりに会ってきました。

─元気ですか?
「元気だよ。ヨシカ、まずは日本の南アW杯出場おめでとう」

─ウルグアイも3大会ぶりの出場を決めてボクもホッとしましたよ。
「コスタリカとの大陸間プレーオフで何とか勝てた。良かったよ」

─グスタボは代表監督時代、日本代表と試合をします。日本サッカーの印象はどうでした?
「しっかりした技術のあるいいチームだったよ。もっと強くなる可能性があるはずさ」

─日本代表に足りないところって……。
「(質問をさえぎって)おいおい、ヨシカはこの国の状態を知っているだろ?日本代表がどれだけ恵まれているか、分かっているよな。ウルグアイサッカーのレベルは高い。レコバやフォルランのような世界的な選手もいる。しかし、才能ある選手はもっといるんだ」

─人口330万人ほどですが、びっくりするほど上手い選手がいます。
「特に育成年代に有能な選手が多い。しかし、伸びない。お金がないから強化できないんだ。本当は、何人ものレコバやフォルランが出てきてもおかしくない。代表を取り巻く状況も深刻だよ。日本代表は年間に何試合もの強化試合を組むことができる。日本には、世界各国の代表を呼ぶお金があるからだ。ウルグアイにはその金がない」

─強化試合を組めないから、なかなか代表が強化できない。
「その通り。そんな恵まれている環境にある日本代表チームに何が足りないって……何が不足しているのか、オレが聞きたいぐらいだよ(笑い)」

久しぶりにウルグアイを訪れて「日本の環境は恵まれている」ことを改めて実感しました。
芝生はハゲてデコボコ。トレーニング施設は古くて貧弱です。
そんな恵まれない中、世界と戦おうとしている選手や指導者がいました。

東アジア選手権の日本代表のふがいない戦いを見ていると、ふと日本代表の面々の顔が頭をよぎりました。
グスタボの言う通り「お前たちは恵まれた環境にいるのに何故もっとファイトしないんだ!」と怒鳴りたくなってしまうのです。

2010年2月


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