松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

小村徳男さん

第45回 小村徳男さん

日本代表のウィークポイントは「得点力不足」と言われますが、もうひとつ大きな“穴”があるような気がします。
それはセンターバックの人材不足。日本代表、横浜マリノスで名ディフェンダーとして活躍した小村徳男さんに聞きました。

─オムさん、今の日本代表をどう思います?
「何かいろいろ言われて大変そうだよね。確かにホームで宿敵・韓国に負けたら(2月の東アジア選手権)ダメだよね。負けるにしても、選手はプレーから覇気をもっと感じさせないといけない」

─日本代表には、センターバックの人材もいないと思うんですよ。たとえば闘莉王と中澤のどちらかが抜けたらどう対処するのでしょうか?
「厳しいよね……。日本代表の現状は、2人に頼り切っている。これはとても危険なこと。1人がケガをした場合、次に出てくる選手がいない」

─2人ともこれ以上の伸びしろがあるとは思えません。本当はあと一人伸び盛りの若手がいて、3〜4人でポジションを競わせるのがベストだと思います。2人に続く選手は、誰かいます?
「……難しいね。(鹿島の)岩政(大樹)君も悪くはない。でも、世界が舞台だとスピード負けしちゃうかな。これからのディフェンダーには大きさとスピードが必要。あとは足下の技術。下手クソだったオレが言うのも何だけどね(笑い)。攻撃の起点はボランチじゃない。センターバックがボールをとったら、的確なパスを出す。そうすれば得点の確率が高くなる。加えてドリブルが出来れば強いよね」

─オムさんって「守備の人」という印象が強いんですが、実はインターセプト(相手のボールをカットすること)が非常に巧かったですよね。ボールを取って縦にボールを出してくれれば、攻撃系の選手は楽になる。
「ソラリ(元横浜マリノス監督)に鍛えられたんだ。『前で取れ』『前に行け』ってずっと言われていた。前でボールを取ることはリスクを負うことでもあるけれど『失敗を恐れるな』って言われた。身体で徹底的に覚えさせられたよ。それには読み≠ェ必要になってくる。たとえばスペインリーグとか見ていると、ワールドクラスのディフェンダーは、ボールを前で取っているよね」

─Jリーグでは、誰かそういったプレーの出来る選手は……。
「残念ながら誰もいないんだよ」

ディフェンダーだったオムさんのサッカーに対する考え方は、ぼくにとっては新鮮でいつも勉強になります。
オムさんは現在、指導者を目指しているそうです。
ぜひともスッポン<}ークの後継者を育てて欲しいものです。
日本が世界で戦うには、強いディフェンダーが絶対に必要なのですから。

2010年3月


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