松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

林雅人さん

第75回 林雅人さん

まだ現役当時だったころ、「人と人とのつながり」の大切さを何度も感じました。
チームと契約を結んだり、新たな所属先に辿り着いたりする過程では、たくさんの方々の力添えがありました。
今回紹介する林雅人さんは、今年2月から弊社スタッフとして働いてくれている人材です。
彼との結びつきも、きっかけはちょっとしたものでした。

初めて会ったのは3年前ほどで、藤田俊哉さんの紹介だった。
いまの形で会社をスタートさせたばかりで、ひとつずつ仕事が前へ進みつつあった時期だった。
「指導者の人材を求めるんですよね」と俊哉さんに話したところ、雅人を紹介してもらった。
サッカーにものすごく熱い人間だ、というのが第一印象。
単身でオランダへ渡り、オランダサッカー協会とUEFA(欧州サッカー連盟)の指導者ライセンスを取得したという経歴も納得できるな、と思った。
知識はもちろん豊富だし、指導経験もある。
熱っぽい語り口からは、指導者としての自信もうかがえた。
ただ、オランダから帰国したばかりだったこともあり、日本のサッカー事情──日本で指導者に求められるものとか、高校サッカーの現場で感じる雰囲気──といったものへの理解は、ちょっと足りないような印象もあったんだよね。
8年も日本を離れていただけに、ある意味では当然のギャップだと思う。
日本で活動していくなかで、どのように適応していくんだろう、と思った。

やはりというべきか、時間が経つにつれて変化を感じる場面が増えていった。
ゴツゴツとした岩が川の流れで丸みを帯びていくように、雅人も様々な経験を通して人間的に磨かれていった気がする。
そのなかには、浦和レッズでの通訳の仕事も含まれていて、J1のビッグクラブに身を置いた経験もまた、彼の見識を広めたんだと思う。
その後フリーの立場になり、いくつかのオファーがあったなかから、テクニカルダイレクターとしてFELICEに加わってもらった。
僕らFELICEは、『世界で戦える人材の育成』を目標に掲げている。
指導者が世界を知らなければ、指導にも説得力を欠いてしまう。
世界を知っていること、世界で活動できることを前提条件として、指導者をとりまとめる人材を探していたので、雅人ははまさにうってつけだったんだ。

一緒に仕事をするようになって8か月になるけど、雅人の仕事ぶりにはとても満足している。
サッカースクールや中学生などを現場で指導できるし、指導者育成もできる。プレゼンテーションの能力も高い。
子どもが生まれたことで、内面的な変化もあった。
サッカーに対する情熱はそのままに、子どもたちやスタッフといい距離感で接するようになってきた、という感じかな。
懐が深くなった気がする。

これからも彼は、変わっていく。
僕らFELICEも、さらに成長していかなければならない。
その意味では、この8か月で積み上げてきたものは、序章のような位置付けかな。
はっきりとした成果が見えるのは、もう少し先になると思う。
それが3年後なのか、5年後なのかは分からない。
現時点でも言えるのは、これからがとても楽しみだということかな。
「人と人とのつながり」が幸運な出会いへつながり、自分の、会社の、可能性が拡がっていく。
やりたいことが実現へ近づいていく。
サッカーを愛する〈サッカー人〉のつながりは、僕にとって何よりの財産なんだ。

スポーツライター 戸塚啓


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