松原良香コラム“サッカー人”
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松原良香コラム“サッカー人”

特別編 No.3 チャンピオンズリーグ Vol.2

特別編 No.3 チャンピオンズリーグ Vol.2

前回に引き続いて、チャンピオンズリーグ決勝の話です。

決勝に進出したACミランとリバプールのうち、僕に強い印象を残していたのは、イタリアのACミランでした。

ミランのサッカーを簡単に表現するならば、こんな感じでしょう。しっかりとした組織の中で、高い能力を持ったそれぞれの個性を生かすチーム。

チームの要は、ディフェンスの中央、ネスタとマルディーニ。この二人の守備能力は非常に高い。特にマルディーニ。彼は三十代後半だというのに、未だに世界のトップ選手の一人です。年を取ってくると、肉体的には瞬発力が落ちてきます。また判断が遅くなることもあります。それを補うのが、経験から来る読み。それが彼は優れています。ピッチに立つと彼は大きく見えます。あの存在感がどれだけ味方に力を与えていることでしょう。

記者会見で、マルディーニを近くで見ることができたのですが、オーラがありました。人を惹きつけるものを持っていました。

さて、マルディーニとネスタの前にピルロを置いているのが、ミランの戦術のユニークなところです。通常、中盤の底、真ん中には、身体的に頑強な選手を起きます。ところがピルロは、身体的にはそれほど強くはありません。戦術眼のある技術レベルの高い選手です。

ミランは、他のチームとは逆に、頑強な選手、ガットゥーゾとアンブロジーニを中盤の両サイドに置いています。マンチェスターUのクリスティアーノ・ロナルドのようなサイドアタッカーの力を彼らが封じていたのです。特に現代サッカーにおいて、サイド攻撃を得意とするチームに対しては、これは有効なシステムだと思います。もちろん、このシステムにはマルディーニとネスタという二人の信頼できるセンターバックがいるからこそ、ピルロは攻撃に専念できるのですが。

ミランの攻撃の中心は、何といってもブラジル代表のカカです。僕は彼のことをサンパウロFCにいる時から注目していました。彼の素晴らしいのは、ドリブルをしながらフィニッシュまでいけるところです。

二十メートル、三十メートルとドリブルをすると、どうしてもボールのキープにばらつきが出てきます。ところがカカはトップスピードで長い距離を走りながらもきちんと足元でボールをコントロールでき、さらにフィニッシュまでいくことができます。あの能力は世界でも屈指のものです。セリエAでプレーするようになって、サンパウロFCで見た時よりも、逞しさが増していました。

そして、ミランの前線には、フィリッポ・インザーギがいます。日本人フォワードにない彼の傑出した能力については次回、書くことにしましょう。

2007年6月


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