松原良香コラム“サッカー人”

松原良香コラム“サッカー人”

パオロ・モンテーロさん

特別編 No.6 パオロ・モンテーロさん

残暑厳しい毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
僕はサッカースクールや大会などでグラウンドに立つ機会が多く、ご覧のとおり真っ黒に日焼けしています。
今回のサッカー人は、パオロ・モンテーロ(以下パオロ)です。
7月下旬に来日した彼は、木更津の暁星国際学園で行なわれたサマーカップにも来てくれました。

『サッカー人』には、08年7月以来の二度目の登場です。
彼とのつながりについては、前回(第24回)の記事をご覧になって下さい。
2週間弱の滞在期間中、パオロには様々な形で日本のサッカーに触れてもらいました。
そのたびに彼は、熱っぽく語りかけてきたものです。
「日本には素晴らしい環境がある。少年たちもポテンシャル豊かだ。小学生でもボール扱いがうまく、すでにフットボールをしている。チームのためにどうやってプレーするべきかを分かっているね。あとは……」
……のあとに続く言葉は、僕が予想していたものでした。
「小さい頃から国際大会を経験させるべきだ。海外のチームと対戦することで、自分たちがどのレベルにあるのか、これからどういう取り組みをするべきなのかが分かる。コーチが言葉で伝えるよりも、選手自身が肌で感じたほうが絶対にいいからね」

現役時代のパオロは、セリエA(イタリア)で13年間にわたってプレーしています。
そのうち9シーズンは、ヨーロッパ屈指の強豪に数えられるユベントスに在籍しました。
外国人選手がこれだけ長くユーベの一員に名を連ね、なおかつレギュラーとしてプレーするのは大変なことです。
しかも、イタリアは『カテナチオ』と呼ばれる守備の文化が深く根づいている。
ディフェンダーへの要求は、ひときわ高いと言っていいでしょう。

「チーム内の競争は激しかったね」と、パオロも苦笑いを浮かます。
「代表クラスのプレーヤーが、毎シーズン入ってくるんだ。ライバルは本当に多かったよ。僕はとにかく、トレーニングから100%の力を発揮することに集中していた。
いつでも、手を抜くことはなかった。
その気持ちは、小さな頃からずっと持ち続けているものなんだ」
世界的なプレーヤーとの熾烈なサバイバルから、パオロは多くのことを学んだと言います。
真剣な表情には、大切なことを伝えたいという思いが滲んでいました。

「ジダン、ネドベド、ダービッツ、デルピエロ、マルディーニ、バレージ……彼らはみな、心から尊敬できる存在だ。一流と呼ばれるプレーヤーは、人間的にも素晴らしい」
そして、こうも付け加えます。
「最近の選手を見ていると、『聞く耳を持っていないな』と感じることがある。オレは凄い選手なんだ、と勘違いしているような選手が。これから世界を舞台に戦っていこうという選手たちは、周囲の人のアドバイスに耳を傾け、感謝の気持ちを持ってプレーしてほしい。謙虚な気持ちを忘れちゃいけないよ、と言いたいね」
サッカーはもちろん人生においても、謙虚な姿勢は大切だと感じます。
パオロの言葉は、僕の胸にも深く刻まれました。

スポーツライター 戸塚啓


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