松原良香コラム mano a mano
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松原良香コラム mano a mano

松原良香コラム mano a mano

第1回 団野村さん

団野村さん
日本の元プロ野球選手。現アメリカスポーツ界の交渉代理人(エージェント)。
KDNマネジメント社・KDNスポーツ社代表。

今回は「生きていくうえでのサバイバル」「ハングリー精神」についてお伺いしました。

―テキサスレンジャースに移籍したダルビッシュ選手は活躍していますね。

これからもっと活躍できると思います。いろいろな意味で環境にもだいぶ慣れてきたのかなと思います。 環境といっても意味が広いですが、向こうの野球に対応しながら日本でやってきたことを出せるようになってきたのではないかと先日の登板では感じました。今までやってきた自分のペースをメジャーでも徐々に出せるようになってきたのだと思います。

―100パーセントの力を出せるようになるのにどのくらい時間が必要でしょうか?

いつぐらいでしょうかね。本人の考え方ひとつだと思いますが、随分と彼らしくなってきましたよ。

―さまざまな選手と関わってきた団さんから見て、今後ダルビッシュ選手が気を付けなければならない点があるとすればどういったことでしょうか?

やっぱり一番はケガですね。一年を通してケガ無しでローテーションを守ってやっていくのが、プロとしての仕事だと思います。才能は持っている選手なので、ピッチングに関して僕が云々いう事ではありませんが、とにかくケガだけは注意してもらいたいですね。

―サッカーの場合だと監督やチームによってトレーニングの質や量などが全然違いますが、野球でもアメリカと日本では質や量に違いがあったりするのでしょうか?

根本的にアプローチが全然違いますね。例えばキャンプの始まる時期も違いますし、日本だと合同自主トレのような準備期間があったりしますが、アメリカでは選手はキャンプインの時には完全にプレーができる状態を作っておかなければならない。日本の場合はキャンプの時にイチから作っていきますが、アメリカではキャンプインの時にプレーできなければクビです。 要するに個人の責任の負担量が大きいというか、選手に責任感を持たせますね。キャンプに来て投げられなければクビという厳しい環境がありますね。量的には個人の責任において自分にあった量をこなしていますね。ダルビッシュ選手に関してはすごい練習量をこなす選手なので、そこに関しては球団からも監督やコーチからはなにも言われないと思います。

―サッカーの場合だと僕はアトランタ世代ですが、監督やコーチから「世界を目指せ」と言われてやってきました。でも今は世界で活躍する日本人選手、例えば本田圭佑選手や長友佑都選手がいます。長友選手は「自分は世界NO.1のサイドバックになりたい」と“世界”を目標にしてきました。野球の場合はどうでしょう?

良い質問ですね。アメリカ人はワールドシリーズで勝ちたいって言うんですよ。それが世界一だと思っています。日本の選手はあまりそこ(世界)は言わない。「優勝したい」とは言うが「世界一になりたい」「世界一のバッターになりたい」とはあまり聞かないですね。 高校野球の監督にも言ったのですが、日本のサッカーをやっている子と野球をやっている子では目標が全然違うんです。サッカーだとバルセロナなど外国でプレーすることが目標になります。でも野球の場合は「巨人に入りたい」「日本のプロ野球でやりたい」と日本が目標になっていて、まだ狭い世界でやっていますね。そこでサッカーのマーケティングの強さというかFIFAっていう組織の大きさを感じました。日本のプロ野球選手に聞いてもメジャーに行きたいとかアメリカを倒したいとかそういう意識は少ないかもしれないです。 プロ・アマ問わず、どちらかと言うと日本で優勝を目指してやりたいなど小さい目標が多いですね。

―野球では世界を意識する環境が小さい頃からないのですか?

ないですね。 僕は少年野球の指導やっていた時は、とにかく目標は“日本一”になること。「勝つ野球ではなく負けない野球をやろう」というキャッチフレーズでやっていました。じゃあ負けないためにはどうしたらいいのかというと守りから入って、積極的な守りと積極的な攻めをやっていこうですよね。そういう指導をしてきました。僕がプロでやっていた時は広岡達朗さんが監督だったのですが「日本一にならないといけない」という意識は感じなかったですね。ひたすら練習、練習で、鍛えれば勝てる。という暗黙の了解の中での指導だったような気がします。

―勝つための野球ではなくて、負けないための野球ということで、積極的な守りと積極的な攻めとおっしゃっていましたがどうしてそう思われるのですか?

僕の中ではマイナス思考のプラス的考え方というのを持つべきだと思っています。そうすると前向きになれると思います。今はプラス思 狙った??て、たとえ届かなくても、今よりはいいっていう満足感があるし。今回は目標に到達できなくても、他の手段で別の目標をもってここまでやっていこうという次の目標が出てきたりとか。常にそういう意識をもってやっていかないといけないのかなって思います。

『ただ生きること』と『自分の欲しいものを貪欲に求めて生きること』。
同じ“生きる”でも人それぞれ違う生き方があり、二人が今、追い求めているのは『ハングリーに生きていくこと』。
同じスポーツでも野球とサッカーで全く違う世界を生きてきた二人。
見てきたもの、経験してきたものは違えど、追い求めていくものは同じ。

ハングリー精神の大切さを常に忘れないで生きていきたい。

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